基礎コンクリートにひび割れが発生すると、不安になる方も多いでしょう。しかし、全てのひび割れが、危険というわけではありません。この記事では、基礎コンクリートにひび割れが発生する原因、危険度、そして、補修のタイミングについて詳しく解説します。まず、基礎コンクリートにひび割れが発生する原因として、最も多いのは、「乾燥収縮」です。コンクリートは、打設後に水分が蒸発する際に、体積が縮む性質があります。この収縮によって、ひび割れが発生することがあります。次に、「温度変化」も、ひび割れの原因となります。コンクリートは、温度によって膨張したり、収縮したりします。この膨張と収縮を繰り返すことで、ひび割れが発生することがあります。さらに、「地盤の変動」も、ひび割れの原因となります。地震や、地盤沈下などによって、地盤が変動すると、基礎に負荷がかかり、ひび割れが発生することがあります。そして、「施工不良」もひび割れの原因となります。コンクリートの打設方法が不適切だったり、養生期間が短かったりすると、ひび割れが発生しやすくなります。次に、ひび割れの危険度についてですが、ひび割れの幅や、深さによって異なります。一般的に、幅0.3mm以下のひび割れは、ヘアークラックと呼ばれ、構造上の問題はないとされています。しかし、幅0.3mm以上のひび割れや、深さが深いひび割れ、基礎の角や、立ち上がり部分のひび割れは、構造上の問題がある可能性があるため、注意が必要です。では、補修のタイミングについてですが、ヘアークラックは、特に補修する必要はありません。しかし、幅0.3mm以上のひび割れや、構造クラックと思われるひび割れは、早めに専門業者に相談し、適切な補修を行うようにしましょう。