着工から上棟までの流れ、各工程の詳細と期間の目安


住宅の建築工事は、着工から上棟まで、様々な工程を経て進められます。この記事では、着工から上棟までの具体的な流れを、各工程の詳細と、期間の目安を交えながら詳しく解説します。まず、工事が開始される「着工」後、最初に行われるのが「地縄張り」です。地縄張りとは、建物の配置を、実際に敷地に縄を張って示す作業です。この作業によって、建物の位置や、大きさを確認し、工事の準備を行います。地縄張りは、半日から1日程度で完了します。次に、「根切り」を行います。根切りとは、基礎を設置するために、地面を掘り下げる作業です。掘削する深さは、建物の規模や、地盤の状態によって異なります。根切りは、1日から3日程度かかることが一般的です。その後、「砕石敷き」と、「防湿シート敷き」を行います。砕石敷きは、掘削した地面に砕石を敷き詰める作業です。防湿シート敷きは、砕石の上に防湿シートを敷く作業で、地面からの湿気を遮断します。これらの作業は、それぞれ1日程度で完了します。次に、「鉄筋配筋」を行います。鉄筋配筋は、基礎の強度を高めるために、鉄筋を組む作業です。鉄筋は、設計図に基づいて、正確に配置する必要があります。鉄筋配筋は、2日から3日程度かかります。そして、「型枠設置」を行い、コンクリートを流し込むための型枠を設置します。型枠は、基礎の形状に合わせて、正確に設置する必要があります。型枠設置は、2日から4日程度かかります。その後、「コンクリート打設」を行い、型枠の中にコンクリートを流し込みます。コンクリート打設は、1日程度で完了しますが、コンクリートが完全に硬化するまでには、数日かかるため、その間は養生期間となります。基礎工事が終わると、次は、「土台敷き」を行い、基礎の上に土台となる木材を設置します。土台敷きは、1日程度で完了します。そして、「建て方」が始まり、柱や梁などの構造材を組み立てていきます。建て方は、建物の規模や、構造によって日数が異なりますが、一般的には、3日から7日程度で完了します。これらの工程を経て、上棟を迎えます。