専門業者に依頼すると、数万円の費用がかかることもある、金庫の処分。できることなら、少しでも、その出費を抑えたい、と願うのは、当然のことです。いくつかのポイントを押さえるだけで、質の高いサービスを、より賢く、そして経済的に利用することが可能になります。金庫の処分費用を、上手に抑えるためのコツを、いくつかご紹介します。まず、最も基本的で、かつ効果的なのが、「複数の業者から、相見積もりを取る」ことです。一社だけの見積もりで即決してしまうと、その価格が、果たして適正な相場であるのかを、判断することができません。必ず、最低でも二社から三社に、同じ条件(金庫のサイズ、重量、設置場所など)を伝え、見積もりを依頼しましょう。そして、その金額と、サービス内容を、じっくりと比較検討するのです。業者間の価格競争を促すことで、より有利な条件を引き出せる可能性があります。この時、単に総額の安さだけで判断せず、見積書の内訳が明確であるか、追加料金が発生する可能性はないか、といった点も、きちんと確認することが重要です。次に、もし、金庫以外にも、処分したい家具や、家電といった不用品がある場合は、「まとめて回収を依頼する」のも、賢い方法です。多くの不用品回収業者では、回収する品物の量が多いほど、一点あたりの単価が割安になる、「パック料金」などを設定しています。金庫単体で依頼するよりも、他の不用品と合わせることで、結果的に、全体の処分費用を、トータルで安く抑えることができるのです。さらに、業者によっては、特定の時期に、割引キャンペーンを行っている場合もあります。時間に余裕があるのなら、そうしたキャンペーンの時期を狙って、依頼するのも良いでしょう。そして、これは、あくまで可能であれば、という条件付きですが、自分で、金庫を玄関先などの、搬出しやすい場所まで移動させておくことができれば、搬出作業費を、値引きしてくれる業者もいます。ただし、無理は禁物です。